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2025/06/12

親の家を相続したけど…兄弟と揉めないために必要なこと

親の家を相続したけど…兄弟と揉めないために必要なこと

「うちは仲がいいから、大丈夫」と思っていませんか?

親が亡くなり、実家をどうするか。
兄弟姉妹で話し合うことになるとき、多くの人が最初にこう言います。

「うちは揉めるような家族じゃないから大丈夫です」

でも、実際に“揉めてしまう”のは、こうしたご家庭が多いんです。この記事では、なぜ相続で兄弟が揉めてしまうのか、その理由と、事前にできる対策をわかりやすく解説します。

なぜ「実家の相続」で兄弟は揉めるのか?
✅① お金ではなく「気持ち」のぶつかり合い
「自分は介護してきたのに、兄は何もしてこなかった」
「同居してたからって、財産を多く取るのは不公平」
相続トラブルの多くは、“感情”の問題です。

✅② 不動産は「分けにくい財産」
現金と違って、家は分けられません。
兄弟3人で相続した場合、こうなります
 ・誰か1人が住む or 売却
 ・住んだ人が他の兄弟に代償金を払う必要がある
 ・売却しようとしても価格に不満が出る
 ・1人が反対して話が進まない
→ 結果、「争族」になる。

揉めないために、いますぐできる3つの対策
✅対策①|必ず“書面で”共有する
「口頭で話したから大丈夫」は危険です。
一度全員で集まって、“誰がどの割合を相続するのか”を【書面化】しておきましょう。可能なら司法書士や税理士など専門家を交えるのがおすすめです。

✅対策②|感情の整理と「想い」の共有を
遺産分割は、金額の問題ではなく「心の整理」の問題です。「誰が一番親に尽くしたか」という“思い出の点数争い”に発展しないよう、それぞれの立場を尊重する話し合いを心がけましょう。

✅対策③|「売却前提」で話すとスムーズに
「誰が住むか?」よりも、「一度売却前提で話そう」とした方が、議論がまとまりやすいです。
→ 現在の売却価格を査定して、 それを基準に分配方法や選択肢を話し合うことで、 感情論より“数字ベース”で冷静に考えられます。

✅対策④|親が“元気なうちに”遺言書を作ってもらう
実はこれが最大の予防策です。
 ・「この家は○○に相続させる」と明記しておくことで
 → 争いが起きにくくなります。

たとえ兄弟全員が納得していたとしても、文書として残っていないと意味がありません。公正証書遺言としてきちんと残しておくことで、
亡くなった後の手続きが圧倒的にスムーズになります。

私自身も、実は相続で兄弟と揉めた経験があります
「売主様の味方でありたい」
──そう思うようになったのは、自分がかつて身内で揉めた当事者だったからです。

大切な人を失った後、さらに家族がギクシャクしてしまうことが、どれほどつらいか。それを知っているからこそ、私は「相続後の不動産の相談」には、感情も含めて丁寧に寄り添うようにしています。

まとめ|不動産相続は、“感情とお金と書類”のミックス問題
「家族だから大丈夫」は、残念ながら根拠になりません。だからこそ、元気なうちに遺言書を作っておく。亡くなった後は、数字と書類と専門家を味方につける。それが、家族の関係を守る一番の近道です。

ぜひ揉めずに、相続を終えて欲しいと願います。
そして、その為のお手伝いをしたいです。

ミカタ仲介 三軒茶屋本店
大越琢 弥